加齢とともに起こる歯周病、カリエス虫歯のリスクと対策
入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。
入間市で歯科医院を開業して20年以上が経ち、今では当時患者さんだったご家族お孫さん、親子3代で来院する様になりました。
当時40歳で血気盛んだった患者さんが今では60歳代です。
高齢化による時代の変化によってオーラルケアも患者さんごとに一人一人に対応し適応していかなければなりません。
加齢とともに起こりうるリスクについて解説します。
歯肉退縮、唾液減少、舌の異常などです。
高齢になるとブラッシングが大雑把になり、筋力・持久力の低下により、今まで出来ていたことが出来なくなります。
清掃器具の種類を増やさない様に工夫して、出来るだけ単純にする事が重要なポイントです。
手技の低下が見られたら電動歯ブラシの使用も良いでしょう。
歯肉退縮がある高齢患者さんには、歯を傷つけるリスクのある清掃用具は推奨出来ません。
顆粒配合の歯磨剤に関して、歯肉溝(歯周ポケット)が緩くなった患者さんに使用するとポケットに顆粒がたまり、菌の温床となるリスクが高まります。
加齢とともに歯槽骨が痩せ歯肉退縮が起り、強く磨きすぎて歯根が露出しても気がつかないでいると、象牙質が露出して痛みだし、根面カリエスになってしまいます。
歯肉退縮が起っても唾液が十分に分泌されていれば、緩衝作用で菌の繁殖を抑制出来るので、根面う蝕になりにくいです。
唾液の分泌量が減少すると、う蝕、歯周病にとどまらず、沢山の疾患リスクが高まります。
唾液をケアする事は、今では重要なものとなっています。
唾液の分泌の重要性、作用を紹介します。
・消化作用
・抗菌作用
・粘膜保護作用
・食塊形成作用
・PH緩衝作用
・粘膜修復作用
・再石灰化作用
・潤滑作用
上記全部機能しなくなると想像するだけで、怖いですね。
唾液分泌の減少は全身疾患にも繋がる重要なサインである事を頭に入れて下さい。