低体重児出産と歯周疾患の関係とそれに伴う育児不安
最近は、朝晩涼しい日が多くなり、秋の気配がします。
先日の新聞に早産などで小さく生まれた低体重児の母親向けに専用の母子手帳の作成に乗り出したとの内容が掲載してありました。
母子手帳は乳児の健診結果、発育の様子などを記録でき母親にとっては発育確認の目安になる反面、低体重児の場合は成長が追いつかず、母
子手帳の質問には全て「いいえ」としか答えられず、きちんと産んであげられず母親失格などと、自分を責める事態が起きているとの事でし
た。
入間市、狭山市、飯能市周囲でも同様の事が起きています。
歯周疾患との関連はどう思いますか?
私のクリニックに来院されている看護師さんに尋ねたところ、早産、低体重児出産のお母さんは、歯磨きで出血し、歯周疾患にかかっている
人が多いですねと、私の問いかけに、何で判るんだろうといった表情をしていました。
出産は炎症性サイトカインと言う炎症性物質が発生し、陣痛が始まります。
歯周病で口の中がプラークだらけだと、細菌性のサイトカインが身体中を駆け巡り陣痛を誘発してしまうのです。
生まれてくる赤ちゃんの為にも、お母さんは、口腔内を常に清潔な状態にしていきましょう!