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患者さんの優先順位とは。オーラルリコンストラクション(プロビジョナルレストレーションを含まず)

   

入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。

新型コロナウィルスが拡大して心配です。

私のクリニックは友人ドクター達と情報交換し感染予防対策をしています。

今回は何が患者さんの最優先順位なのか、それをどの様に引き出していくか苦労した症例を紹介します。

初診時は歯が痛くて来院されました。

下記、写真の様な状態です。残存歯のほとんどがグラグラで犬歯は大きく腫れて膿んで強烈な痛みがありました。

長期間入れ歯はなく噛んでいた為、歯は擦り減っています(咬合高径の低下)

重度の歯周疾患、歯槽膿漏で歯もかけている(残根状態)

痛みがある歯と歯周病治療(初期治療)を並行して進める中で患者さんに優先希望を聞きました。

これだけの状態があれば、全てを治療したいはずです。

私は歯科大学の研修機関で多くの難症例の患者さんにたずさわりました。そこでは患者さんをトータルで治療出来るスキルを学ぶ事が出来ました。

患者さんは審美歯科治療を希望していまし。1つ1つの被せ物の治療を優先していたら美味しく噛めずに食事が出来ないから(回数すなわち治療期間が長期になってしまう)、綺麗でフィットした入れ歯を作る事で見た目がよく、物も噛める、そこを優先的に進める事にしました。

被せ物はその後でも遅くはありません。

今回は柔らかく、金属を使わず、割れなく薄く、入れ歯を入れているか判らない見た目がよいナチュラルデンチャーを装着ました。

まだ治療計画の半ばですが、患者さんの満足がえられました。

入れ歯装着直後の写真は後日アップロードします。

どんな感じになるか、想像してみてください(笑)

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加齢とともに起こる歯周病、カリエス虫歯のリスクと対策

   

入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。

入間市で歯科医院を開業して20年以上が経ち、今では当時患者さんだったご家族お孫さん、親子3代で来院する様になりました。

当時40歳で血気盛んだった患者さんが今では60歳代です。

高齢化による時代の変化によってオーラルケアも患者さんごとに一人一人に対応し適応していかなければなりません。

加齢とともに起こりうるリスクについて解説します。

歯肉退縮、唾液減少、舌の異常などです。

高齢になるとブラッシングが大雑把になり、筋力・持久力の低下により、今まで出来ていたことが出来なくなります。

清掃器具の種類を増やさない様に工夫して、出来るだけ単純にする事が重要なポイントです。

手技の低下が見られたら電動歯ブラシの使用も良いでしょう。

歯肉退縮がある高齢患者さんには、歯を傷つけるリスクのある清掃用具は推奨出来ません。

顆粒配合の歯磨剤に関して、歯肉溝(歯周ポケット)が緩くなった患者さんに使用するとポケットに顆粒がたまり、菌の温床となるリスクが高まります。

加齢とともに歯槽骨が痩せ歯肉退縮が起り、強く磨きすぎて歯根が露出しても気がつかないでいると、象牙質が露出して痛みだし、根面カリエスになってしまいます。

歯肉退縮が起っても唾液が十分に分泌されていれば、緩衝作用で菌の繁殖を抑制出来るので、根面う蝕になりにくいです。

唾液の分泌量が減少すると、う蝕、歯周病にとどまらず、沢山の疾患リスクが高まります。

唾液をケアする事は、今では重要なものとなっています。

唾液の分泌の重要性、作用を紹介します。

・消化作用

・抗菌作用

・粘膜保護作用

・食塊形成作用

・PH緩衝作用

・粘膜修復作用

・再石灰化作用

・潤滑作用

上記全部機能しなくなると想像するだけで、怖いですね。

唾液分泌の減少は全身疾患にも繋がる重要なサインである事を頭に入れて下さい。

1学校医

 

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