乳歯晩期残存、痛くない治療、小児歯科
入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。
今回、遠方から家族全員が通っている患者さんを紹介します。
乳歯が生え変わる時期を過ぎても抜けない。これを晩期残存と呼びます。
最近のお子さは晩期残存が多いです。
中学生のこの子も晩期残存の症例でした。
幼稚園の頃から長期に通院しているので今までの治療や口腔内の状態は把握しています。
職業柄、ほとんどの患者さんはいつどんな治療をしたか、カルテを見なくても判ります。(かかりつけ医の強みです)
それは、レントゲン写真を見ただけでも同じ様に判ります。
その為今回の子も、数年前からお母さんにこの話はしていました。
個人差があるので、生え変わる年齢は前後2、3年の誤差は普通なんです。
この子は、歯の交換時期が遅い為今まで経過をみていましたが、痛みが出てきてレントゲン写真でも永久歯胚(永久歯の卵)があり、抜歯を選択しました。
歯の交換時には、乳歯の根が吸収されて無くなる事により乳歯が脱落し永久歯に生え変わります。晩期残存では、乳歯歯根は吸収されず長い根が残っている事が多いです。それが原因で抜けないのです。
今回もそういう状況でした。
永久歯を包み込むように乳歯の根が長く伸び張っていました。難症例な事は想定済みでした。
無理に根を割りながら抜歯し、後から根を除去する計画を立てました。
最初は予想以上に根が張っていてピクリともしませんでしたが、1分弱で抜歯を完了させました。
下記に写真を載せますが、改めて観ると、良く根を折らずに抜けたなと思いますが、これも今までの経験と実績の賜物でしょう。
後に、お母さんから凄い歯でした、流石先生ですとお褒めの言葉をもらいました。