歯科医院で患者さんが歯を抜きましょうと言われた時の選択は。歯周病治療と審美歯科治療
入間市で歯周病に力を入れている水村歯科医院です。
昨日もゴールデンウイークの合間にもかかわらず、予約、急患と多くの患者さんが来院されました。
スタッフが今日は仕事しましたねと言ってました。
それほど忙しかったということでした。
入間市で開業している水村歯科医院は入間市はもとより、飯能、日高、坂戸、青梅、所沢、志木、川越、狭山、鶴ヶ島、瑞穂、東村山、東大和、あげればきりがありませんが、遠方からの患者さんも多いです。
今回の患者さんは、他の歯科医院で歯を抜かなければいけませんと言われたが、抜きたくないのでセカンドオピニオンで来院されました。
ここ10年くらいは、こんな主訴を訴えて来院される患者さんが多数います。
そんな患者さんに話す事と私の考えをお伝えします。
抜きたくないと思っている患者さんとの会話です。
親知らずだから抜く必要はありません。ちゃんと磨けて上下で嚙めているなら抜く必要はありませんよね。前歯と比べて磨きにくいから虫歯や腫れるリスクが高いだけです。
歯を抜いたら抜いた直後から1週間以上は、腫れる、痛い、噛めない等の後遺症に悩まされます。
そんな苦痛はやですよね。
他の患者さんとの会話。
グラグラしてるから抜くしかないですと言われたんですが、抜きたくないです。
そんな患者さんには、抜きたくなければそのまま治療しましょうと。抜くのは、私が決めることじゃないんです。患者さんがこの歯はもうだめだと思った時に言ってくれれば、その時に抜きましょうと。今回は歯を抜かずにやれる事をやっていきましょう。
1日、1か月、1年でも長く、抜かずに自分の歯があった方が良いですよね。
判りにくいかもしれませんが、こんな話をして最終的に患者さんに決めてもらっています。
今回の症例もレントゲン、診査診断の結果、歯はグラグラで重度歯周病、歯周疾患でしかも根尖(根の先端)に大きな歯根嚢胞(膿の塊)がありました。
一般的には歯を抜きますが、本人は抜きたくないと希望したのでその方針で治療を始めました。
下記写真がビフォーアフターです。
根の周囲の黒い画像は骨が解けて無いことを意味します。
3か月後の写真では白くなっています。骨ができて、再生したという事です。
この期間には患者さんの協力もあり、レーザー治療、光殺菌システムペリオウェイブ等最先端の治療も併用しました。
歯のグラグラも無くなり、歯に負担の少ない白い歯、ジルコニアクラウンを装着ししっかりと噛めるまでに回復しました。
歯も身体の一部です。デパートやお店で売っている物ではありません。買うことは出来ない身体の一部なのです。
今回の症例を他で例えてみます。
病院で親指を一本切断すると言われたのに、入間市で開業している水村歯科医院に行ったら切断せずに残してくれて、なに不自由なく字を書けたり、物を掴むことが出来たりしているという事です。
ポイントは、抜かなければいけないと言われた歯を、抜かずに残し、噛めるまでにもっていった事で、患者さんの人生が変わり、満足された事です。
人の命と同じ様に、歯も命があるんです。
その命を救えた事が大変嬉しく思います。